2007年11月29日 (木)

発表直前?

気づけば11月も終わりに近づいてきた。何か忘れている・・・、そうだ、「紅白歌合戦」の出場歌手の発表が例年だとこの時期に行われる。という訳で今日あたりに予想を書いておかないと。

それにしても近年はメディアの報道というものにいささかうんざりさせられている。香川県の行方不明事件の報道でも感じたことだが、メディアは何らかの意図を持って取材を行い、メディアの「推測」があたかも「事実に近いもの」として我々に伝えられることにいい加減迷惑している。それによって1人の芸能人がそのタレント生命をほぼ奪われるという事態も起こったらしい。

紅白関連でも「紅白の司会候補に関根麻里?」といった記事などは全くの推測で書かれているとおもいきや、実際には紅白の「応援隊長」に抜擢された訳だから何らかの感触はあったのだろうが、それにしても虚実ないまぜの報道が多い。「目玉は永ちゃんに竹内まりや」かと思えば「B'zに沢田研二」はたまた「AKB48と中川翔子とリアディゾンが一緒になって紅組トップバッター」とか、毎年紅白を見ている人間からすれば「あり得ねー」ことばかりが記事になっている。例年、発表直前に出る初出場者の記事は半分本当で半分デマであることが多いから、全部とは言わないまでも半分は推測で書いているのだろうな。

私が1年間NHKの番組を見続けて「ありそう」だと思った大物ミュージシャンだと、「Mr.Children」と「ユーミン」(2度目)ぐらいじゃないかと思う。今年話題の曲で「ど定番」は外さないのがNHKだから、多く報道されている「おしりかじり虫」と「ルー大柴のMOTTAINAI」は間違いないだろう。どちらの曲もまともに聞いたことはないが。あと、実力を認められての初出場は白組「風味堂」、紅組「いきものがかり」は可能性が高いところだろう。視聴率争いに出ず、幅広い世代に見てもらう紅白を目指すのなら、キャリアの短い低年齢アーティストの初出場は例年よりぐーっと絞られるんじゃないかと思う。また、ヒップホップ系は多くて1枠、出るとしても「ケツメイシ」や「ファンキーモンキーベイビーズ」のようにメロディーが立っているトコじゃないと無理だろうな。いい曲作っても「湘南乃風」のがなり声は紅白的には敬遠されそう。

勝手に出場予想<紅組>

和田アキ子、石川さゆり、小林幸子、川中美幸、坂本冬美、藤あや子、森昌子、天童よしみ、安室奈美恵、EveryLittleThing、
モーニング娘。、浜崎あゆみ、BoA、夏川りみ、中島美嘉、水森かおり、大塚愛、平原綾香、倉木麻衣、倖田來未、
絢香、松任谷由実、おしりかじり虫、中川翔子、いきものがかり、中村中、YUI

勝手に出場予想<白組>

北島三郎、五木ひろし、細川たかし、美川憲一、鳥羽一郎、さだまさし、山本譲二、南こうせつ、SMAP、TOKIO、
氷川きよし、ゴスペラーズ、ケミストリー、Gackt、コブクロ、北山たけし、スキマスイッチ、ゆず、秋川雅史、AquaTimez、
スガシカオ、ルー大柴、中孝介、風味堂、FUNKY MONKY BABES、Mr.Children、クレイジーケンバンド(中継)

ホントはフルメンバーでの「福耳」結成を希望。

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2007年7月25日 (水)

買っちゃった

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静岡県民として買わずにおれんかった1枚。

「チャットモンチー」や「ハレンチパンチ(80パンに改名)」など、女の子3人組の歌手は数あれど、我らが静岡県民の一押しは「GTP」。その記念すべき1stアルバムがこの7月25日に発売された。アルバムのタイトルはグループ名の由来である「GO TO PANTY」…何のこっちゃかと思えば、「今はまだデカパンだけど、いつか素敵なパンティーの似合う、素敵な大人になりたい。」という意味らしい。「CAN YOU CELEBRATE?」(=祝ってくれますか?)ぐらいヘンな英語だが、そこがまたらしくっていい。

デビューは2004年2月だってから、ずいぶんと時間をかけての1stアルバム到達である。東京で活動しているが、メンバーの一人で全オリジナル曲の作詞作曲をしている大倉沙斗子が静岡県牧之原市出身である。代表曲は静岡県で空前の大ブームを巻き起こした(?)2006年4月発売の「冷凍みかん」・・・って、もしかして静岡以外じゃ全く知られていないんだろか。大倉さんの出身地、旧相良町(さがらちょう)はビタミンCの発見者鈴木梅太郎博士の出身地であり、「ビタミンタウン」と銘打って町のPRをしていたということを本人は知っててこの曲を作ったんだろうか。

2005年あたりから、地元静岡のFMラジオ「K-MIX」で、「GTP」の歌う怪しげな静岡特産品の歌が流れ出した。他の地域の人には想像もつかないその特産物を連呼する歌詞にこの上ないローカル性を見いだし、これを聞いた静岡県民はニヤリとせずに入られなかった。ずいぶんと長いこと経ち、2006年4月にCDが発売されることに決まった。「そんなに長く引っ張ったらその間に飽きられるんでないか?」と思ったが、実際には発売してからの反響がすごかった。FMラジオ局だけのオンエアから各テレビ局に取り上げられ、あげくNHKでも出てたからその勢いは相当なものであった。

で、今回ようやく1stアルバムの発売である。ここ数年の流れではアーティストはデビューしてすぐに1stアルバムを出すというパターンが多い。「デビュー曲が代表曲」という宇多田ヒカル、倉木麻衣、平原綾香など、デビューして数ヵ月後には1stアルバムが出て記録的なヒットを飛ばしているのは記憶に新しい。初めから「シングル」→「アルバム」というコンボを用意してその発動時期をさぐっているかのようだ。そうして考えると、どうして「代表曲」といえる曲が出た直後にアルバムを出さなかったんだろう?という疑問が残る。書いたとおり、その当時でデビューから2年が経過し、もち曲も幾らかあったであろう。ずっと前からラジオで流れていた「冷凍みかん」も「これからあったかくなって冷凍みかんを食べる人が増える」という時期になるまでわざわざ待って発売したんだから、その直後にアルバムを用意するという戦略も取れた筈である。でもそうしなかった。もったいないなーと昨年からずっと思っていた。

今回アルバムに収録されている14曲を見て、あることに気がついた。今までに発売した5枚のシングル(と、非売品の静岡県内のキャンペーンソングが1枚)がすべて収録されているのだが、5枚のシングルに収められているカップリング曲は1曲も入っていないのだ。カップリングをアルバムに入れないというポリシーを貫くアーティストは少なくないが、ラジオでも良く流れていたこれらの曲をバッサリ外すあたりは潔いではないの。どんどん持ち曲は増やしていくよっていう意思表示と取れなくもない。

まずは聴いてみちゃってほしい。1曲目から「ナンジャコレハ?」と思うけれど、シングル曲などはどれもキャッチーなメロディが心地いい。それらは既に聞いているからそれ以外の曲で言うと、7曲目の「ケンガイ」がインパクト強かったかな。「超話題曲」て触れ込みも頷けるってもんだ。

GTPホームページ

http://www.forlife.co.jp/gtp/index.html

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2007年5月12日 (土)

今週の音楽の話題

音楽というか芸能界について私はサッパリなのだが…。そもそも、「人の顔を覚えられない」というのは致命的で、仕事でも以前会っている人に名刺を渡しちゃうなんてことはしょっちゅうで、だからテレビで、このCMに出てるのは誰?ということがひじょうに多い。そんな私の「スタンダード」は「NHK」。つまり「NHKに出る歌手の歌」なら辛うじてわかるよというレベルである。

辻希美、体調不良で舞台降板→妊娠・結婚→ユニット脱退

「モーニング娘。」って、好きでも何でもないのだが。そもそも、テレビ東京の映らない静岡に住む私にとって、テレ東発のムーブメントはすべて「まやかし」というか「砂上の楼閣」のような気がするのだが。それでも「モーニング娘。」は、そんなマニアックな存在からスタートしたものの「LOVEマシーン」の大ヒット以降、プロデューサー・つんく♂の努力もあって、「国民的アイドル」の地位を獲得した。そのいい例が紅白歌合戦でつい数年前まで恒例だった、「メンバー挨拶」。メンバー一人ひとりが歌う前にアップで登場し、名前のテロップが表示されて一人ひと言ずつしゃべるというものだった。紅白にロックバンドやユニットが登場しても、メンバー一人ひとりの名前が表示されるのはまず無いから、この待遇は特別だ。そんな恒例のテロップも、2006年はなかった。それどころか何かにつけて、元メンバーを引っ張り出したり松浦亜弥らと一緒に歌わせているのを見るに、なかなか忍びないものがある。実際、このほどリーダー吉澤ひとみが卒業して、あとから助っ人加入した藤本美貴を除いて私が名前を知っているメンバーはついに一人もいなくなってしまった。「卒業生」であるとはいえ、加護ちゃんは喫煙で追放、辻ちゃんは結婚でつつましやかな生活を希望=今後の芸能活動に乗り気でない(と、考えられている)とスキャンダラスな報道が相次いだ。辻ちゃんの結婚を表向きは祝福しているプロデューサー・つんく♂の胸中はいかばかりか。19歳の加護・辻両氏については、「10代半ばで頂点を極めてしまい、他のタレントならこれからという10代後半で、既に下り坂に追いやられてしまっている」なんて見方もされている。サッカーくじの試合予想40%にも満たない私が言うのもなんだが、今年の紅白歌合戦をもって「モーニング娘。」は解散、なんてシナリオが用意されてんじゃないの?

小林武史、離婚へ。一青窈と再婚か?

これもビックリのニュースだった。小林武史氏の奥さんといえば、自分がプロデュースしメンバーでもあった「My Little Lover」のakkoであるが、既に別居していて離婚に向けて動き出しているというではないの。そして少し前に不倫報道が出た一青窈と、どうやら一時的な話ではなかったようだと。もちろん全ては報道によるもので、本人達が何か言ったわけではないのだから、鵜呑みにするわけにはいかないのだけれど。最近は、政治家のスキャンダルにしても芸能界の情報にしても「~であることが明らかになった」という「その根拠は何なの?」と聞き返したくなることがひじょうに多い。「それをバラしたのはどういう立場の人間で、どういう意図があったの?」と聞きたくても、おそらくマスコミは「取材源の秘匿」を盾にそこはあいまいなままにしてるんだろうな。さて、表題のニュースに戻る。おそらく、不倫報道がされた頃のブログの記述の繰り返しになると思うが、私は小林武史さんの手がける音楽はひじょうに好きだ。そもそもは小泉今日子の「あなたに会えてよかった」(1991年)の作曲が小林氏であることを後に知って納得したものである。私の主観だが、まともな歌い手が歌っていれば「20世紀を代表する10曲」に入っていたであろうと思うぐらいメロディーの美しい曲だと思っている。「My Little Lover」の美しい楽曲、プロデューサーとして手腕を振るった、「Mr.Children」の初期の切ないサウンドなど、好きな曲は数知れずだ。一方、一青窈も私の好きなアーティストである。私と同年代(学年は違うがおなじ1976年生まれ)であるという親近感もあるが「もらい泣き」をはじめとする1st収録の、絶対ほかの人には書けない詩の数々。「ハナミズキ」に代表される2ndの完成度の高い楽曲、以降も秀逸な、多国籍というか無国籍というか、独特の音楽が好きで、こないだもベストアルバムを買って、よく聞いている。しかしながら、「小林武史」も「一青窈」も好きなのだが「小林武史プロデュースの一青窈の曲」はどうしても好きになれない。小林氏の甘酸っぱいメロディーも影を潜めているし、一青の独自の世界観も小林氏の監修の元、ありきたりの詩になってしまっている気がする。一青窈は小林氏と組んだことで「今までにない刺激を受けた」みたいな事をラジオで言っていたが(TOKYO FM赤坂康彦のディア・フレンズ)、これこそ、「アーティストの理想とする音楽」と「ファンの望む音楽」が乖離した瞬間ではなかろうか。そもそも、アーティスト同士がリスペクトすることは構わないが、それが一線を踏み越えていいかどうかは全く別次元の話だ。もし表題の記事が事実なら、ファンやめるだろうね。

でも、名曲「もらい泣き」は一青さんが彼氏と別れてできた曲だって言ってたね。しばらく待てば、また素晴らしい楽曲を私達に届けてくれるんじゃないのかな。

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2007年1月10日 (水)

そもそも紅白の意義って

1月9日の火曜日、ニッポン放送のテリー伊藤の番組で、「千の風になって」を歌って大きな反響を呼んでいる秋川雅史さんが電話出演していた。やはり間違いない、昨年ラジオから流れたのは秋川さんの歌だったのだ。この歌のように、ある人たちが感銘を受けた歌を、紅白という晴れの舞台で披露することによって、また多くの人がその歌を知ることになる。この歌に限らず、紅白で流れた歌はその直後のセールスデータが跳ね上がることがひじょうに多い。

さて、紅白で起きた「事件」の影響はいまだ尾を引いているようだ。NHKのホームページを見たら、紅白関連ページはすべて閉鎖されていた。普通だったら、「この前の紅白で歌われた歌の一覧表を見たい」と思ってこの時期もアクセスする人が多そうなものだが。また、例年春先に行われる紅白の再放送も今年はないとされている。何よりNHKの会長が年始の挨拶で「お詫び」を表明するし、事情の説明を1月11日にも行うんだとかいう記事も載っていた。まあ、そこで「事件」に関する一切の事は幕引きにしたいのだろう。

ここ数日は、紅白の視聴率を引き合いにして週刊誌やらスポーツ新聞があれやこれや論調を展開している。紅白の視聴率は歴代2番目に低かったそうだ。「DJ OZMAのパフォーマンスむなしく」とか、あるいは「騒動が元で視聴者が逃げた」とか、とにかく「数字」と「事件」を結びつけようとする記事が並ぶ。しかしこの事こそが、私の納得いかないところであり、NHKの対応に大いに不満の残るところなのである。

前にも書いたが、「紅白は新規の視聴者を開拓するのではなく、毎年見続けた人を満足させるものを作る」のがいちばん重要だと私は考える。「それじゃ視聴率は減ることはあっても増えることはない」って?そうおっしゃる方には、そもそも「視聴率の上がった下がったで番組が良かった悪かったの評価に繋がるのか?」と問いたい。視聴率が高い番組はいい番組か?それは「視聴者にとって」いい番組なのではなく、テレビ局に金を払う「スポンサーにとっていい番組」を指しているのではないのか?払った金に対する宣伝効果を計る指標として「視聴率」がもてはやされているにすぎないのではないか?そもそも公共放送であるNHKが「視聴率の高い番組をつくる」義務など最初からありはしないのではないかと私は考える。極論をいえばNHKまで視聴率に左右される番組作りを強いられれば、各種教養番組、趣味の番組はなくなってしまう。民謡の番組もなくなってしまう。「のど自慢」から演歌歌手は追放されてしまう。

いいかげん紅白の担当者が「期待してください」「前年を超える(視聴率を)目指したい」とか、民放の番組プロデューサーが言うようなセリフを吐くのはやめてもらいたい。「紅白出場者発表」「曲順決定」などを、その日の夜のNHKニュースで取り上げるような「特別扱い」も不要だ。去年まで見てくれた人が、「今年も良かった。来年も見よう」と思うような紅白を目指せば、出場者の選考も含め、おのずとどうすべきかも見えてくるのではないだろうか。

「大物歌手などの話題不足」で「事件だけが目立った」とされる2006年の紅白だが、私の見る限り出場者の顔ぶれは非常に素晴らしかったと思う。特に紅組は、「過去の名曲枠」で出場した今井美樹さんと、話題性で選んだが実力不足で大外れの森昌子以外の25組は次も出場して欲しいと思うぐらいだ。もちろんそんなことはないのだが。白組は…大きく入れ替える必要があるか。「キックザカンクルー」から続く「ヒップホップ系は紅白ではウケない」という「定説」。唯一2005年の「Def Teck」の「My Way」はバックに美しい映像を流すことで視聴者の心を繋ぎとめることに成功したと思う。2006年の「SEAMO」もその紅白の餌食になった一人だった。まあ、あれだけストーリーのある歌を半分以下に縮めさせられちゃ勝負も何もないとは思うが、「来年マタアイマショウ」の挨拶はむなしく響いた。どうも年配の方にはヒップホップ系はウケが悪い。とにかく悪い。だとしたら毎年1枠用意しているこの枠も廃止せざるを得ないのでは?個人的には頑張ってほしいけど。あと、「NHKホールに来たくない奴は出るな」と言いたい。最初に中継で出たのは長渕か、宮沢りえか?あまり良くない前例だ。「中継出場枠」も廃止だな。

「事件の当事者」が外されるのはやむなしでも、それは管理者の責任だから。アーティストがリハーサルで手の内を隠してサプライズをするというのはそもそも「受けたモン勝ち」という空気、それも元をただせば「視聴率」狙いというトコになる。NHKがそういう色気(視聴率狙い)を出すからアーティストが燃えちゃうんだ。初めからNHKが「視聴率は狙ってません。家族集まってみる定番としての紅白を目指します。」とはっきり態度で示していれば起こりえないことだ。

真価を問われる紅白歌合戦まで、あと355日に迫った。

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2007年1月 7日 (日)

「千の風になって」と「親愛なる友へ」

昨年の「紅白歌合戦」で歌われた曲の一つに「千の風になって」がある。2006年の10月頃だったか、AMラジオからこの曲が流れてきて「なんてシンプルだけれど心に残る歌だ」と感じたのを思い出す。11月末、紅白の出場歌手が発表になって、そこで初めてそのとき聞いた曲がそれだったんだと知った。私にはその程度の知識しかなかった。

ちょうど紅白の直前に、この曲を作曲した新井満氏のCDブックを聴く機会があった。そしてそこで初めてこの歌が出来るまでのいきさつを知った。
この歌は一篇の英語の詩であったそうだ。何でも作者は不詳であるが、欧米では良く知られた詩であるらしい。そして新井満氏が、愛する人を失った人に、「死者を悼む」のではなく「死者が遺されたものに語る」という視点の歌として制作したのだという。自身でも2003年に歌っているのだが、実力派テノール歌手・秋川雅史さんの歌声によって多くの人の心をとらえるようになった。私がラジオで聞いたのも、たぶん秋川さんの歌であったと思う。そして、この年の紅白でさらに多くの人の知るところとなった。この曲を聴いて、その人にとって失ってしまった大切な人のことを想い、涙するのであろう。

私はこの秋、祖父を亡くした。同居していた家族ではなかったが、30年間生きてきて初めて血の繋がった人の死を経験した。まだそんなに時が経ったわけではないので、この歌を聴いて直接自分のこととして結びつけることは出来なかったが、時が経って、再びこの曲を耳にしたならば、きっと様々なことを想うようになるのだろう。

さて、私が改めてこの曲を聴いて最初に思い浮かんだ景色は次のようなものであった。

澄み渡った青い空。雲が浮かび、流れていく。季節は、穏やかな春。地面には草が生い茂り、視界の真ん中に大きな樹がそびえている。その大樹は枝を広げ、葉を茂らせて、そこ一帯の空を遮っている。そこには、目の前で祖父を失った一人の少女がたたずんでいる。おそらく、その少女と、その死を目撃した人でないと気がつかない、小さなお墓がそこには供えられている。

――って、これは私がいちばん好きなゲーム「ファイナルファンタジーV(ファイブ)」の一場面なのである。実は私がすべてのゲーム音楽の中でいちばん好きな「親愛なる友へ」という曲が流れる、「ファイナルファンタジーV」のエンディングなのだ。「千の風になって」は、ところどころの旋律がこの「親愛なる友へ」をほうふつとさせるのだ。そのエンディングでも、悪いボスをやっつけたあと、仲間と離れ離れになったその少女が、そこにやってきて寂しい胸の内を今は亡きおじいさんに呟くと、その傍らに一緒に旅をした仲間達が現れる。「泣くなよ。ガラフ(おじいさんの名前)に笑われるぞ」「えへ、ホントだ」

亡くなったものを悼み、別れを辛いものと想うより、その人は自然に還って自分たちのそばにいるんだと思うことで一歩前に進むことができる。そんなメッセージを持っている点で、「千の風になって」と「親愛なる友へ」は不思議な共通点を持っている。1992年に発表されスクウェアの植松伸夫氏が作曲した「親愛なる友へ」と、2003年に世に出た、ミュージシャンであり写真家であり作家である新井満氏が作曲した「千の風になって」。ゲーム「ファイナルファンタジーV」の主要なテーマは「土・火・水・風の4つの力が世界を創っている。そして人はその4つの心を持ち続けているんだ。」てな感じになろうか。一方、新井満氏がこの詩に出遭っていちばん強く感じたのは「アニミズム」という思想であったという。人も、大地も、風も、大いなる自然の一部なんだ。それは形のあるなしに関係ないんだ。そんなキモチを表現する旋律が、よく似ていると感じるのも不思議はないのかもしれない。

間違っても、パクリとかいう次元の低い話じゃないですから。

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2007年1月 1日 (月)

2007年最初の話題は

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

2007年が始まった。私は昨日目標を立てたとおり、毎日1回の書き込みを実践しようと思う。まず1日目は年が変わったばかりということで大晦日の紅白歌合戦の感想などを書き留めておこうと思う。この後、録画したビデオを見ていろいろ確かめようとも思っているので、とりあえずは本放送を見終わった時点での思ったことを書いてみたい。

今回の司会は仲間由紀恵さんと中居正広さん。どちらも無難な司会ぶりだった。丁寧に、台本に書いてあることをそのまま言っているのだろうが、自分の口から出た言葉として上手に伝えてくれている。前年が最低最悪の司会者だったから対照的に好感が持てた。この安心感は大切だ。紅白は新しい視聴者を開拓していくのではなく、今まで見てくれている人を裏切らないことが大事だ。目先の視聴率に左右されてはいけないと思う。

さて、そういう点ではハラハラさせたのがDJ OZMAだった。同じく自身のライブでは過激なパフォーマンスをするSEAMOは大人のステージを見せて何事もなく終わった。始まってすぐにそうそう変わったことはできないし。ずっと時間が流れて中盤に差し掛かった頃、DJ OZMAが登場した。

リハーサルで「開チン発言」して、それを聞いた北島御大が「張り倒すよ」と激怒したという報道。NHK関係者は「本人の発言以上のことをやります。でも法には触れません」と自信たっぷり。それらはすべて本番のステージへの伏線だった。イリュージョンあり、大人数でのダンスありのクオリティの高いステージ、さらに「生着替え」の際に、関係ない学ランっぽいものが中から脱ぎ捨てられるという小ネタも満載。そしてあの見事なオチ。あれは一本取られた!という感じだった。そういった過程を(DJ OZMAがそういうパフォーマンスをするという予備知識、さらにスポーツ新聞やインターネットに載ったリハーサルの記事を)知っていれば、それで納得のステージだったわけだが、別のところから問題が起きてしまう。

バックダンサーが上半身裸の女性のボディースーツを着て踊っていたのだが、「裸ではないか?」という視聴者からの苦情がNHKに殺到したというのだ。確かに一瞬「え!?」とテレビに映るダンサーの姿に驚かされたが、私はすぐにそういうスーツだと認識することはできた。ただすべての人がそう見えたかというとそれは無理だろう。苦情もやむなしか。「出した」のではなく「出したように見えた」という苦情だし、番組の途中で苦情を受けたことを報告するのを聞いて、間近で見ている会場のお客さんは笑っていた。エンディングでDJ OZMAが何回も映っていたから深刻な事態にはなっていないだろう。企画した人間はニヤリ、苦情に対応したスタッフは冷や汗だったことだろう。

彼は来年以降の紅白出場というステータスと引き換えに、今年の紅白を大いに盛り上げることに成功した。それに対しては惜しみない拍手を送りたい。でも結局こういうパフォーマンスの評価も「視聴率」で測られるんだろうなぁ。

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2006年12月31日 (日)

大晦日に思う

ありきたりだが、この年になると月日の経つのが恐ろしく早いと感じる。

何だろう?2月のトリノ五輪や3月のWBC、8月の甲子園フィーバーなどは遠い昔のことのように思えるが、9~12月はあっという間に過ぎてしまったような気がする。

で、あっという間に大晦日。今年を振り返っていろいろ書こうと思っていたのに、ろくに賭けずに今日を迎えてしまった。

そこで、2007年こそはと思い、ひとつの目標を立てようと思う。ずばり、「1日1回更新」。と言ってもハードルの高い目標を掲げてすぐに挫折してもしょうがない。2晩に1回はパソコンを立ち上げて、23時台に記事を1つ作成。0時台にもう1つ記事を作成。今までもこのやり方で記事を書いてきたが、2007年は「カレンダー」のすべての日付にリンクがつくような形にしたい

さて。

この12月に、いろいろ書きたくて結局書けずじまいだったこと。それはNHKの「紅白歌合戦」について。自分自身がFMラジオを聴いていたおかげもあって、今年は「誰お前?」という出場歌手は1組もいなかった。(例:昨年の「グループ魂」など。出場歌手発表までそんな奴は知らなかった。個々のメンバーが脚本家・俳優など人気だったのはわかるが、歌手としての実績を考えろよ。)そういう意味で今年は私自身としてはかなり期待しているところではある。

特に昨年は紅白各30組まで膨れ上がった上にベラベラ喋る司会者のせいで、歌と歌との間のコメントや歌そのものがはしょられてずいぶんと不愉快な思いをしたものである。マスコミは「視聴率」を基準に評価するから「2005年は(前年より視聴率が上がって)良かった」という結論を出しているようだが、とんでもない。そもそも生活スタイルが変化しているのにいまだに視聴率を絶対信仰している方がナンセンスである。

出場歌手を絞って「世代を越える歌がある」といっている以上、じっくり歌を聞かせる紅白にして欲しいところであるが、リハーサルで何やら物議をかもしているようだ。DJ OZMAが「NHKは俺を選んで後悔するぞ」と何やら怪しいコメントを残せば、それに対抗したのかSEAMOも自身のライブで行うような過激な演出を企んでいるとかいないとか。大御所たちは眉をひそめているという。例年いろんなところから不満が噴出する「紅白リハーサル」のお約束なのだろうが、私と同い年の男たちはどうしてこう、言うことが幼稚なのかね?

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