次は300万人?
昨日の事だが、「漢字」にまつわるニュースを2つ見かけた。
まずは、「高校生の漢字検定2級の合格率が20%を切っている」というニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080302-00000006-mai-soci
これは、「高校卒業程度」とされている「漢字検定2級」を、実際の高校生が受験してどれぐらいの合格率であったかという調査で、これで10年連続して2割を切った事になったそうだ。さて私は社会人であるが、昨年この「漢字検定2級」を初めて受験した。結果は「8割以上合格」とされるところを、約90%の正解で合格。それに先立ち、その前の年の秋からゲーム「漢検DS」を中心に勉強した私の感想だと、確かに出題される漢字そのものは、学習指導要領に定められた「1945字」しかない訳だから、実際に高校の授業で出た以上の漢字を新たに覚える事はなかった。しかし問題は単に漢字を知っていれば解ける訳ではない。ほとんどの問題は文例もしくは熟語の形で出題される訳だから、その「言葉」を知っていなくてはならない。「漢字検定」ではあるが、その前に「国語検定」なのである。2級の勉強をしていて「星霜」(セイソウ=年月のこと)「首肯」(シュコウ=うなずくこと)など、いままで30余年の人生の中で一度も使った事のない言葉が出てきたことも何度もあった。そして、そういった耳慣れない言葉のなかからよく出題される熟語というのは確かに存在する。つまり「高校卒業程度」とは言っても合格するためには高校の国語の授業だけでなく、文学作品に触れるなり、それ専門の勉強をしなければ合格は出来ない。私も「漢検DS」で勉強しなかったらたぶん1回では合格できてなかったと思う。
もう1つはネット上で見つけられなかったが、地元の新聞に載っていた記事で、小学生が、日常よく使う漢字の読み方は高い正解率を誇るが、「木のは」(このは)などの通常読み慣れない読みの正解率が極端に低い―という内容だった。例に挙げた「木」(こ)は字そのものは1年で習うが、2年生の正解率は5%に過ぎないという。今にして思うと「そんなに低いなんて、現代の教育はおかしいんじゃないか?」と思ってしまうが、実際に小学年が「このは」という言葉を使う事はあまりないかもしれないし、自分の人生でまだであった事のない言葉は読めないのが普通かもしれない。それで一生いったら問題だけど、学校の中では間違えて覚えるのが仕事だから、そんなに深刻にとらえることはないと思うのだが。思えば、私は小学2年で習ったと記憶している「汽」という字も、今じゃ「汽車」なんて見かけることがほとんどないから覚えるのも難しいだろう。同様に3年で習った「昭」も、ほとんど唯一の熟語である「昭和」がもう小学生にとっては歴史上の時代のことであるから、歴史を習う学年にならないと覚えないかもしれない。記事を読んでいて意外だったのが「蚕」(サン)という字を5年で習って6年が読めないと書いてあったが、「そもそも蚕なんて字を小学校で習ったっけ?」と思って小学校時代に使っていた漢字のテキストを開いてみた。(このテキストは「漢検DS」をやっていて「金」という字の書き順を調べるために物置をあさり、以後は自分の手元に置いているのだ。)そしたらやっぱり小学5年の字だった。たまたま小学校4年生の時に教室でカイコを飼っていたが、今の子にとっては「カイコ」も「養蚕業」も日常とかけ離れた存在であろうな。時代に合わせて、よく使う漢字は早い学年で、あまり使わない漢字は高学年で、というような調整は行われているのだろうか。
あ、漢字に対する忘れかけていた情熱が再び沸き起こってきた。今年こそ漢字検定1級に合格してやる。そしてこないだ落選した「アタック25」の来年の予選で「特技」の欄に「漢検1級」と書いて担当者の目を引いてやるぞ。
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