レミニセンス
このところゲーム雑誌「ファミ通」が通算で1000号を迎えたという事で、誌上ではこの20年間のゲーム史を振り返る特集が何回にもわたって掲載されている。そんな中でも相当の力を入れて特集されているのが、私も大好きなゲーム「ファイナルファンタジー」の歴史である。
数週間前に立ち読みして、植松伸夫氏ら、シリーズの主だったスタッフのインタビュー記事をさーっと読んでいたが、その中にふだんインタビューに出ることがほとんどない女性のスタッフが登場していた。その名は渋谷員子(しぶやかずこ)さん。何をした人かというと、天野喜孝氏のイラストをゲームのドット絵に起こしたりという作業を1987年の第1作からやっていたという人だ。不覚にもこのインタビュー記事で初めて知った。最初、天野氏は「ゲームに使う絵だから」ということでカクカクの絵を描いてきて「普通に描いてくれていいです」と言われた―というエピソードは聞いたことがあったが、イラストをドット絵に起こす、職人と言えるような人がいなければゲーム中にイラストを表現する事は不可能だ。鳥山明氏をデザインに迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズは、氏の輪郭を強調したイラストがゲームに上手くマッチしていた。一方の「ファイナルファンタジー」はモンスターも「ドラクエ」に比べて細身、アニメチックの「ドラクエ」と比べると写実的で見方キャラも敵キャラも髪の毛が逆巻いていたり動きのあるポーズだったりとひじょうに特徴があった。髪の毛だって、「スーパーマリオが帽子をかぶっているのは髪の毛が動くのをドット絵で表現するのが大変だったからだ」とベッキーが自慢げにテレビで話していたように、常に容量との戦いを強いられていた昔のファミコンのゲームではずいぶんと大変な事をしていたんだとしみじみ思う。そんな作業を、お手本となるものがあるわけでもなく試行錯誤で作り上げていたという話は非常に興味があった。「ファイナルファンタジー」(1作目)で、最初のダンジョンをクリアして主人公の一行が旅立ち、橋を越えたところで突然画面が切り替わり、オープニングが流れる。演出も凝っているが、そこで映し出される1枚の「絵」。それが、渋谷さんの仕事を最も象徴している1枚であるといっていい。そうしてインタビュー記事を読み進めていくと、最後に本の紹介が。・・・なんだこれ全部、本の宣伝かよ!
というわけでさっそく買ってきたのがこの本だった。インタビュー記事は渋谷さん、植松さんの他にも、天野さん、北瀬さん、河津さん、時田さん、田中さん、石井さんといったお馴染みの面々、そして、その章とは別のところに載っているのが意味深な坂口さんのインタビューと盛りだくさんである。20年間にどんな作品が登場したか、そしてそれぞれの作品にはどんなキャラ、世界観が存在したか、魔法や召還魔法などシリーズを彩るさまざまな要素もまとめられている。ただ私は「ファイナルファンタジーのファン」を自称しているくせにプレステ2を持っていないから「X」以降の作品をまったく見ちゃいないのでこの本もあまりじっくり読むわけにいかないというのがもどかしいところだ。近いうちに未クリアの作品をプレイしておきたい。時間ないけど。
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コメント
もう20年も経つんですね~w
社会人になりつつも、発売したばかりのFF6を探し求めて研修先の見知らぬ土地をさまよった思い出がよみがえります。あの頃は若かったなぁ。
まさに人生にFFありという感じでしょうかw
投稿 繁流 | 2008年3月 5日 (水) 22時41分