我が家は昔から現在まで、テレビは地上波しか見られない。家族も「最近はテレビがつまらないから、BSでも入れたい」と言っていたが、果たしてどうなるのだろうか。
つい最近は、1月1日に行われた女子サッカー選手権決勝の試合が地上波では放送されないことに憤っていたが、そもそも女子W杯も、地上波では急きょ放送が決まったのは準決勝からだった。野球も地上波ではめっきり中継が減った。あ、私はBSとCSの違いもわからないので「それはBSじゃないよ」とか指摘されてもわからないのだが。
プロ野球などは生中継を観られなくても、ほとんどすべての地上波のスポーツニュースで映像入りで解説してくれるからいいのだ。スワローズファンだからと言って有料で主催試合を観られるようになったとしても、試合の行われている時間に家にいることがまずないのだから。
前置きが長くなったが、今まで地上波で見るのが当たり前だったスポーツが見られなくなったのが痛い、という話だ。フジテレビは今年から「F1グランプリ」を地上波で放送せず、決勝戦の中継はBSで放送することを決めた。
私のF1歴はそう長くない。世の中でF1ブームが沸き起こった80年代後半、私は全くF1を観ていなかった。アイルトン・セナがアラン・プロストといかに対決していたかを実際の映像で見たのは、こないだの映画「音速の彼方に」が初めてだったぐらいだ。92年だったかな。テレビ観戦初年度の思い出といえば「ナイジェル・マンセルが圧倒的強さで優勝を決めて、しかも引退」というシーズンだった。それからしばらくして、大学1年の94年にセナはイモラの空に散った。
世の中の多くの人はBSとかCSを観られるのが当たり前、という時代になったのだろうか。私のようにいろんなスポーツに興味を持っている人間なら、持っているのが当然だろうと言われるのだろうか。それでもやっぱり、「地上波しか見られない」という人の方が数では多いはずだ。
せっかく、今のF1には、小林可夢偉という、世界と互角に渡り合える日本人離れした度胸を持った逸材が、孤軍奮闘しているのだ。チームがへっぽこで、日本の自動車メーカーも大口のスポンサーもいないさびしい状況ではあるが、こんなまたとない日本人ドライバーがいて、これから間違いなくキャリアの全盛期を迎えるであろうというこのタイミングで、F1の地上波中継が無くなってしまうというのは、悔しくてならない。
プロ野球やヨーロッパサッカーなどは地上波で中継がなくてもスポーツニュースで映像を見ることができるが、F1はフジテレビでしか扱われない。フジテレビ以外のスポーツニュースでF1のことが取り上げられたのは、セナが緊急搬送された時と、アグリがホンダがトヨタが撤退を発表した時だけだったではないか。
ただF1の場合、仮にBSを入れたとしてもなあ、フジテレビは「2012年と13年の放送権を取得した」ということで、2014年以降も日本でF1の放送があるかどうかは今の時点ではわからないというのがあるんだよな。
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